プリキュアの話

 今週もまた、トロピカル〜ジュ!プリキュアに感動して日曜日が始まった。(先週はオリンピックの中継の為にお休みでしたが。)

私にはプリキュアシリーズの中でもハマる作品とそうではない作品があるが、トロプリは私ランキングのかなり上位にくい込んできている。キャラクターが敵も含めみんなとてもかわいいし、ギャグ的な要素も多く盛り込まれていて、明るく楽しい気持ちになれる。

ちなみに推しはロングヘアーが素敵なあすか先輩です。

赤きイケメン枠と言えばキラキラ✩プリキュアアラモードのあきらサンを彷彿とさせるが、あきらサンが爽やかプリンス系イケメンだったのに対しあすか先輩は熱血番長系イケメンである。

見目麗しい外見の中にある正義感と拳の強さ、最初はクールな態度を見せるも何だかんだ渦中に巻き込まれちゃう不憫感、バカンス中も目的を忘れない真面目さ、「燃え立つハート♡」、ちょいちょい見せるお茶目な表情…。たまらん…。

ハグされたい。もしくは殴られたい。

美しく喧嘩に強い女性キャラは素晴らしい。


あすか先輩だけでなく、トロプリは他のキャラクターもデザインが素晴らしい。

みのりん先輩/キュアパパイアの変身っぷりと衣装デザインも大好きだが、外見の美しさでは人魚のローラ/キュアラメールが歴代プリキュアの中でも群を抜いていると思う。

毎週観ているはずなのに、キュアラメールの変身シーンがあまりに可愛すぎて今日も思わず涙ぐんでしまった。

2つの星型の光が、ラメールのお腹から上下に別れて移動するに従って衣装が生まれてゆくというアイディアを閃いた方に喝采を送りたい。

幼心をときめかせる演出と美しい映像が溶け合った、素晴らしい変身バンク(毎回同じものが使われる変身シーンのことをそう呼びます)なのだ。

というかそもそもローラに足が生える事実だけで胸がいっぱいです。いくらでもペディキュア塗ったらいいよ…!!(泣いてる)

人魚と人間の姿を好きに行ったり来たり出来るって点も素晴らしいよね。

感動の奇跡がみんな(アニメの中のみんなと、テレビの前のみんな)の当たり前の日常になって、その上で新しいストーリーが生まれてゆく感じもまた、プリキュアの魅力のひとつかもしれない。


そもそも私がプリキュアを好きになったきっかけはというと、アニメではなくヒーローショーだった。

大学生だった私は、当時の彼氏とのデートで八木山ベニーランドを訪れた。そしてお昼時にたまたま、「スマイルプリキュアショー」を見たのである。

炎天下のステージ、客席の広場は家族連れのビニールシートで満員だった。ちょうどそれが眺められる位置の、木陰のテーブルが空いていたのだ。

ショーの内容はあまり覚えていないが、たしか「スマイルプリキュア」のみんなで絵本を作ろうとしていたのを、敵が邪魔してきて闘い何やかんや、みたいな話だったと思う。

始めは「うわぁ、今でもこんなのやってるんだねぇ」くらいの、面白半分冷やかし半分な気持ちで眺めていた。

しかしショーが進むにつれ、私はだんだんと話にのめり込んでいった。元々何かにつけ感情移入しやすいたちではあるが、プリキュア精神が私の正義感に完全にハマってしまったのである。

気付けば手に汗握っていた。クライマックスのアクションシーンでは、思わず目の前の子どもたちと一緒に「プリキュアー!!がんばれー!!」と叫びそうになったが流石にこらえた。

やがてエンディングテーマが流れ、さっきまで闘っていたプリキュアたちが踊っていた。眩しかった。一緒に踊りこなしている客席の子どもたちが羨ましかった。

30分にも満たない短いショーが終わり、私の頬には一筋の涙が流れていた。

ありがとう、プリキュア…。

振り返ってみても、完璧な出会い方だったと思う。


その後、ショーに出演していたプリキュアたちとの握手会が開催された。かなりためらったが、彼が背中を押してくれたこともあり、勇気を出して子どもたちの列に一緒に並んで、プリキュアたちと握手をした。

至近距離で見るとプリキュアの被り物(と言ったら悪いだろうか)には気圧されるような迫力があったが、突然成人女性を目の前にしてもみんなかわいらしく喜ぶアクションをしてくれた。

これを書くまですっかり忘れていた。プリキュアたちの手は、とてもあたたかかった。

そうだよ…キュアハッピーと握手をしたことがあるんだよ私は…。やばい行き場のないやる気が満ちてきている。やばいやばい。


そんなこんなでそれまでのスマイルプリキュアを一気見し、その後はリアルタイム視聴者となり、シリーズによって見続けられたり途中で飽きたりしてきたが、これまでの私のお気に入りプリキュアは「スマイルプリキュア!」「GO!プリンセスプリキュア」「HUGっと!プリキュア」「トロピカル〜ジュ!プリキュア」です。

HUGプリについても語りたいことは山ほどあるのだが、それは頁を分けることにしておこう…。


いつでも夢や大切なものに向かって真っ直ぐで、どんなにピンチでも絶対にあきらめない。そんな心から生まれる光が形となって、敵を癒すパワーになる。

単純だけど、そんなプリキュアの姿を見ていると自然と前向きになれる。強くて優しいプリキュアを好きな自分もまた、強くて優しい人間でいたいと思える。

なんてドストートに素晴らしい文化。

私はきっと明日もまた、眠たいまま原付に跨り、嫌々出勤しながらも、「光を追いかけYEAH!!」と歌うだろう。


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